マザーズ上場が決定したソーシャルリスク、インターナルリスクのエルテスの企業分析レポート

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株式会社エルテスは、2016/11/29に東京証券取引所マザーズ市場への新規上場する。

エルテスは2004/4インターネット上のブランディング支援を目的として創業した。その後2007/3にソーシャルリスク事業を開始し、東京大学とのデータマイニングに関する共同研究、徳島大学との画像解析に関する共同研究をするのなど、技術力向上を続けてきた。

株式会社電通と資本業務提携、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズに対して第三者割当増資、みずほキャピタル株式会社等に対して第三者割当増資、株式会社産業革新機構、株式会社マイナビ等に対して約5億3000万円の第三者割当増資し、資本の注入により、サービス向上を続け、内部不正検知サービス「インターナルリスク・インテリジェンスサービス」や「ソーシャルリスク検知サービス」を提供。

画像検知システムの開発や自然言語解析により、対策の提示を行い解決に導く。

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エルテスのソリューション

ソーシャルリスクコンサルティング/モニタリング

1)Web上の風評被害・誹謗中傷の解決を行い、ブランドイメージアップを行う検索エンジン評判対策

2)法人名など特定事象に関する投稿を24時間365日モニタリングし、危険度の高い内容を含む投稿が確認された際は、緊急通知を実施し、その後の沈静化に向けたコンサルティングまで実施するリスクモニタリング

3)従業員が業務内外でソーシャルメディアを扱う際のルールやガイドラインの策定や研修等のリスク低減に向けた各種支援

インターナルリスクインテリジェンスサービス

1)ログを継続的にリアルタイム分析し、リスクを事前に見つける、事前検知型ログデータ解析により、情報漏洩や不正会計など、内部脅威を回避する。

2)やる動機とできる機会、何らかの準備のあとに実行に至るという人の動きの特性を踏まえ解析

3)クラウドシステムにより、システム投資不要

4)一連の流れをアナリストにより監視し再分析

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エルテスの既存顧客

既に多くの大手顧客が名を連ねており、サービス品質の確かさを感じる。

資生堂/ANA/DENSO/ダイキン/サントリー/ NOMURA/ JAL JAPAN AIRLINES/ マツダ/丸紅/ kikkoman/ 東急不動産ホールディングス/すかいらーく/ Hause/ SAPPORO/MARUHA NICHIRO/ 帝国ホテル/ 岩手銀行/ ニチイ/永谷園 /SBSホールディングス/ 鳥貴族/第一三共/ imuraya/ JFEシステムズ/ キューサイ/TOKYO MX

エルテスの決算とビジネスモデル

合併等の理由により、2期分のみの比較にはなるが、直近では単年黒字化を果たしている。営業活動によるキャッシュフローと財務活動によるキャッシュフローがプラスとなっており、投資活動によるキャッシュフローがマイナスとなっており、成長企業として健全な経営になっていると言えるだろう。

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ビジネスモデルとしては、直接販売、代理店販売、OEM提供をミックスさせており、それぞれの顧客に応じた販売ができているものと考えられる。%e3%82%a8%e3%83%ab%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%8d%e3%82%b9%e3%83%a2%e3%83%87%e3%83%ab

商品別の売上構成についてはソーシャルリスクコンサルティングサービスが柱となっているが、ソーシャルリスクモニタリングサービスは前年同月比で243.6%と高い成長性を示しており、ニーズの高まりを感じさせる。

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出典:
プレスリリース
新規上場申請のための有価証券報告書
公式サイト

※なお、本記事はPressPlatinumが独自にまとめたものであり、投資あっせんを目的にしたものではありません。

近年、twitterを通じた炎上が起こった企業の株価が暴落したり、売り上げが下落したりといった実害が生じている企業も存在する。またステマ疑惑により企業のブランドイメージがダウンするようなことも発生している。さらには内部の人間がデータを持ち出し謝罪を得ざるを得ない状況になっている企業も存在する。その中でエルテスはその大切なイメージを技術力とマンパワーを使って、中と外から未然に検知し、コンサルティングにより改善していく企業である。上場後どのような評価となるか楽しみである。

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