渦中のDeNAが保険提案アプリkurasure（クラシュア）をひっそりリリース

Welq（ウェルク）やMERY（メリー）等のDeNAパレットの問題で大炎上中のDeNAだが、その中で、ひっそりと次の種まきと思われるアプリをリリースしたことが分かった。2016/12/5にアップデートとなっているが、ダウンロード数はまだ10未満であり、現状kurasure、クラシュアいずれの検索でも、ヒットはしてこない。

kurasure（クラシュア）とは？

ライフプランをもとに保険提案が集まるアプリという副題がついているようだが、googlePlay上の情報によると

【クラシュアの特徴】
・ライフプランシミュレーションで将来の収支を把握
3分で行える、独自のライフプランシミュレーションを準備しています。
・フラットな立場で情報提供
保険を販売していない独立系ファイナンシャルプランナーの監修のもと、運営を行っています。
・自分にあった提案だけが届く
あなたのライフプランシミュレーションや意向をもとに保険のプロが提案を行います。
・チャットで楽々コミュニケーション
提案に関する質問は匿名でチャットで楽々コミュニケーションできます。
・安心
個人を特定する情報はプロの方との面会申込みまで一切いただきません。

となっており、ライフプランを利用者が登録し、その情報に対してファイナンシャルプランナーがチャットで提案を行ってくれるようだ。残念ながらまだiPhoneアプリはリリースされていないようであり、中身を確認できていないことはご了承いただきたい。

kurasure（クラシュア）はどんな風に相談にのってくれるのか？

ファイナンシャルプランナーの募集ページにおいて、以下のような説明が記載されている。

保険相談を希望しているユーザーを年齢や居住地だけでなく意向で絞り込んで検索

利用者は事前に様々な意向を登録することになる。また、一般的な年齢、職業、住所、結婚、子ども、不安要素などを検索できるようになっているようであり、それらを踏まえた提案がいただけると考えられる。

ユーザーが登録したライフプランや意向等の必要情報を確認できるため、適切な保険提案をスムーズに行うことができます。

検討したい保険があるかどうかや、最も重視したいことなど、具体的な回答を踏まえての提案になるようであり、今まで実店舗などで行われていたヒアリングがオンライン上で片付くのはユーザーやフィナンシャルプランナーにとってもありがたいシステムになりそうだ。

ユーザーとのコミュニケーションや面会の予約を、チャットで簡単に行う

いわゆるチャットボットやAIに頼ることなく、人間の対応が行われる。

kurasure（クラシュア）で対応いただくフィナンシャルプランナーはどんな人？

独立系のフィナンシャルプランナーによる相談ということだが、現在のkurasure（クラシュア）のツイッターアカウントのフォロワーが5名しかおらず、4名のうち2名はDeNAのエンジニアと事業責任者のようであり、1名はSkyland Venturesの岡山佳孝さんが含まれている。そして1名は鍵アカウントだが、残る一つがマネーアドバイザーズトウキョウ株式会社のアカウントとなっている。そのことから、初期フェーズにおいてはマネーアドバイザーズトウキョウ株式会社からの返答が返ってくるものと考えられる

kurasure（クラシュア）に費用はかかる？

サイト上やアプリのダウンロードページに費用についてが明記されていない。しかしながら、マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社のサイト上で個人の相談における価格設定を見つけることができた。

ファイナンシャルプランニングの様々な分野、
保険設計、確定拠出年金、金融資産設計を行い、
教育・住宅・老後の資金準備など
ヒアリング内容をもとに、ライフプランを作成し、
リタイアメントプランニングまで
総合的にアドバイス
料金　50,000　円　(税込み) / 6ヶ月間
料金　30,000 円 （税込み）/ ３ヶ月間

ファイナンシャルプランニングの様々な分野、
保険設計、確定拠出年金、金融資産設計、
教育・住宅・老後の資金準備など、各分野のアドバイス
料金　15,000　円　〜　(税込み)

年間の顧問契約
料金　月額　5,000　円　(税込み)　～

これらの費用は直接マネーアドバイザリートウキョウへ相談した場合にかかってくる費用だ。それゆえ、kurasure（クラシェア）経由であれば、無料になることも大いに考えられる。

出典：
GooglePlay
公式サイト
マネーアドバイザリートウキョウ公式サイト

ゲームにおいても伸び悩みが見られ、キュレーションメディア事業で苦戦を強いられることになったDeNAだが、炎上の最中ということもありプレスリリースが打てていないという現状なのかもしれない。あるいはフィナンシャルプランナーの獲得を優先しているということかもしれない。

以前他社では、保険相談において、中立な立場で相談に乗ると言いながら、実は紹介料が高い保険を勧めていたというニュースが報道されたことがある。利用者から手数料を取ることで、本当に中立な立場での保険を紹介していただけるのであれば価値があるだろう。

自動運転、マリオ、遺伝子検査などに続く新規事業に保険相談がなっていけるのか、期待したいところである。