追記:アリネ(ARINE)のその後
DeNAのmery、ウェルク問題の最中、「グリーの女性向けキュレーションサイトARINE(アリネ)がこっそり大量記事削除し出直し」を2016年12月11日に公開しましたが、その後DeNAは小学館と手を組むことにより、MERYは復活しております。アリネについて調べている方も多いことから、最新のアリネ(ARINE)の状況をお送りします。追記:2017/12/14
もくじ
2016年12月当時のキュレーションメディア大炎上問題まとめ
DeNAパレット(Welq・MERY)炎上問題により、DeNAの10サイトだけでなく、サイバーエージェントのby.Sやspotlight、リクルートのギャザリー、アニプラ、調整さんメディア、Kulture、RecCafe、KDDI子会社のSupership株式会社の運営するnanapi、ポート株式会社のメディシルなど、各所で記事の非公開化やサイトの閉鎖、問い合わせ窓口の設置など対策が進んでいる。
しかしながら、DeNAがキュレーションメディアをやっているのにGREEがやっていないわけがないだろうと、確認を行った。すると、公式発表は無い中で、こっそりと記事が大量に削除されていた。詳しくお伝えする。
アリネ(ARINE)とその他グリーのメディアとは【2017/12/14追記】
グリーのコーポレートページによると、アリネ(ARINE)とは、「ヘア、メイク、コスメ、ファッション、恋愛などの最新情報を発信する、「なりたい自分がきっと見つかる」美容メディア」です。新作コスメの情報やミラノリブなどの編み方を元にした商品紹介など、美容に関連する情報を解説しているキュレーションメディアです。
現在、グリーでは他にも以下のメディアを運営しています。
・「ファッションをもっと楽しみたい大人の女性向けに、ファッション情報やコーディネートなどを配信するファッション動画マガジン」MINE BY 3M、
・「リフォーム、リノベーション、DIY、インテリア、雑貨、フード・レシピなど、住まい・暮らしに関する情報が集まるメディア」LIMIA
・「おすすめのおでかけ情報やグルメ情報を配信する、「あなたの毎日がきっと楽しくなる」がテーマのおでかけメディア」aumo
・「作りたくなるレシピを毎日動画で配信する、「おいしい!をつくる」がテーマのレシピ動画メディア」moguna
アリネはDeNAパレットのMERYと似ており、LIMIAはイエモを想起、mogunaはクラシルやデリッシュキッチンを想起しますが、リリースの前後情報は確認しておりませんので、どちらかがインスパイアされたのかもしれません。
2016/6、アリネ(ARINE)は記事が大量に存在していた
インターネットアーカイブというサイトを使うと、過去のとあるタイミングのサイトの状況を知ることができる。そこで2016/6/30の情報が残っていた。
当時は15ページものコンテンツが掲載されている。1ページには20~30程度のページへのリンクがあるので400ページものコンテンツが掲載されていたことになる。また、そこからすでに5か月が経過しているので、今であればかなり多くのページが存在していてもよいはずだ。
また、同じ2016/6/30のタイミングでは、ヘアスタイル、ネイル、恋愛、芸能人というカテゴリがぞんざいしていた。
アリネ(ARINE)の2016/12頃、大量記事削除
そして、以下が、現在のARINE(アリネ)だ。なんと2ページしかコンテンツが無くなってしまっているではないか。
カテゴリも
カテゴリも確認すると、ファッションと恋愛だけになってしまっている。11月時点の情報が残っていれば、今回の騒動をきっかけにしているということが明確に言えるのだが、そうではないとしても凄い違いだ。
アリネのツイッターも非公開に
また、現在はtwitterのアカウントが非公開になってしまっている。運営が続いているサイトにおいて、アカウントを非公開にするというのは、何か隠そうとしているということであろうか。
また、シミラーウェブというインターネット上のサイトのアクセス状況や流入元などを分析するツールによると、クラウドワークスやランサーズからの流入が大きいようであり、発注していたことは間違いないものと考えられる。クラウドソーシングの利用自体が悪いわけではないですが、内容に対して責任を負わない旨の規約がある中で、キーワード指定でマニュアルを提示して執筆依頼をしていたということで、他社と同じような状況だということが分かってきました。
出典:
公式サイト
公式サイトの20160630時点のインターネットアーカイブ
similarweb
公式twitter
倫理観のある運営はどこへ
上場企業において、倫理観をもったサービス運営は当然のことだと考えていた。さらには、何か問題が発生した場合にはきちんと公にするのは当たり前のことだと考えていた。現に他社では謝罪や調査についてを公表したり問い合わせ窓口の設置など済ませている。その中で、大手上場IT事業者が運営するサービスにおいて、なんら公表が無いままに何かを隠すかの如く対応を行うのはいかがなものだろうか。この件も多くのシェアや指摘が相次げばトップが記者会見を行うことになるのだろうか?今後の行く末を見守りたいと思う。
アリネ(ARINE)の制作現場(2017/12追記)
キャリアバイトによるARINEのインターン生へのインタビューによると、ARINEでは2017年6月現在、40名以上のインターン生が働いており、一人で100本以上の制作を行ってきたことが語られている。また「社内で記事のPV数を競う記事対決」を行うことで、インターン生のモチベーション向上を行っているようである。
別にインターン採用サイトによるとインターン生がチームリーダーを行うこともあるようで、執筆内容の責任はどこにあるのかやや心配になる。さらにはインターン生が執筆したものであっても、ARINE公式ライターとの記載のみであり、よくある質問の中でも美容感度が高いということのみ触れられている。
記事を書いているのはどのような人達ですか?
ARINE編集部や美容感度の高い公式ユーザー、または美容師やネイリストなどの専門家の方達です。プロフィールページにライターの肩書きが記載されておりますので、ご参照ください。
出典:よくある質問
アリネ(ARINE)の記事数(2017/12追記)
出典:ARINE
以前2ページにまで減少していたページングが186ページまで増えており、1ページあたりの記事数は25ページであることから4650記事まで増加したことがわかる。
シミラーウェブによるアクセス解析は87万UUとなっている。
アリネ(ARINE)の口コミ評価(2017/12追記)
アプリのレビューからアリネのポジティブな口コミ評価は
デザインがすっきりシンプルであることや、トレンド情報や体験感想が書かれていること、画像が綺麗なことに対して、高評価がついています。
女性向けメディアにおいて、共感度合いが高いことは必須の条件になってきており、トレンドや実体験が不在の単なるまとめには求心力がなくなっていくものと考えられます。
アプリのレビューからアリネのネガティブな口コミ評価は
バージョンや機種にもよるので一概に言えませんが、すぐ落ちるという点や、アップデートをいつまでも求められることにより、うざいという印象を感じている口コミがちらほら見られます。随時改善を加えているものと考えられます。
記事の内容については、ヘアアレンジを推した広告で期待度が上がっていたユーザー様が、がっかりしていたり、いろんな女性向けメディアをパクっただけではないかという辛辣な意見も見られます。
アプリが正常な動作をしないことは論外ではありますが、女性向けのメディアが急増している中で、記事の品質の担保をすることは非常に重要になっていくと考えられます。
今後どのように集客を行い、メリーと戦っていくのか興味深くウォッチしていきます。
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