【続報追記】ビットコイン分裂危機を交換日記に例えて簡単に解説。取引停止業者一覧も要チェック

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ビットコインはこれまで、年始の10万円超えから30万超えまで駆け上ってきました。その間ビットコインはビックカメラで使えるようになり、VALUでも利用者が増加したことにより、インフルエンサーや新しいものを積極的に取り入れるイノベーターやアーリーアダプターから順次利用が加速しているところでした。

2017年8月1日、日本時間の午前9時過ぎにビットコインが分裂する可能性が高い状態になっています。お金が分裂するというとイメージがつきませんが、可能な限り専門用語を排除して解説します。(もし誤りがありましたらご教示ください)

ビットコインが分裂の危機になっている理由

そもそも分裂するとはなんなのでしょうか。ビットコインは、ブロックチェーンと呼ばれる取引情報を元に価値を皆で認めています。しかし、人気になったことにより、取引情報が増加して取引に支障が出るようになってきました。

具体的にイメージするために、交換日記をイメージしましょう。

トムと久美とケンの三人が10000ページのノートを買って交換日記を始めました。
当分の間は大丈夫だろうと、1ページに1日の日記を書いて次の人に渡すルールにしました。

そこに噂を聞きつけた、クラスメイトが続々と参加するようになります。
過去の日記もあるから三人のやりとりを見れて、大人気になりました。

いつの間にか、学校中で日記が回るようになり、あっという間に、
参加者は100人、1日3回の日記を書くようになりました。

あら大変。交換日記のページがなくなってしまいそうです。

新しいノートを買う必要があることはみんなわかっています。

そして、ケンは同じ100ページのノートだけども
たくさん書けるように、文字を小さく書くように罫線がひかれたノートを手作りしました。
これなら1ページで3人分の日記が書けそうです。
これまでと似た形なので、今まで使っていた人はみんな使えます。

作った後で、「みんなこれでいいよね?」って全校集会を開きましたが、
4割くらいの人しか同意してくれません。

でもケンは、強行突破をしようと、
期日までに賛成しない人が日記を書きたいって言っても
無視するよ!って宣言をしています。

一方、トムは、紙のノートの交換日記なんかやめて、
たくさん日記書けるLINEブログにしようと言っています。
LINEブログだと書ける日記量が増加します。
しかし、これまでの交換日記とは互換性がなくなってしまうため、
混乱が起きる可能性もあります。

結局は賛成する人が多い方の形式で日記が続くことになりますが、
どっちが主流になるかわからない状態のため、
暴動が起きてしまうのを懸念した東中学校は、2017/8/1から、動向が見極められるまで間
交換日記を禁止することにしました。

ちなみに西中学校でも同じような騒動の話は知っていますが、特に対応をとる様子はありません。

誰の意見に同意するのかによって、
交換日記がこれからも盛り上がるのか変わります。
トムとケン以外の意見も出てきているようです。
また今回の騒動を懸念して、他の交換日記が流行ってしまう可能性も懸念されます。
そもそも交換日記自体を悪だという人も出てくるかもしれません。

今後の状況に注視していきます。

<参考>
交換日記:ブロックチェーン
日記:取引履歴
ケンのこれまでのノートを使って使い方を工夫して、容量を増加させる案:ソフトフォーク
トムの互換性がなくても、容量拡大を目指す案:ハードフォーク
交換日記を禁止した東中学校:取引停止する取引所
交換日記を禁止していない西中学校:取引停止しない取引所

ビットコインニュース原文

既に一部の報道機関でも報じられておりますが、2017年8月1日、午前9時過ぎ(日本時間)にビットコイン・プロトコルの分岐が発生する可能性が高いと予想されております。分岐の発生により、ビットコイン全利用者におけるビットコインの送付及び受取に影響が及ぶほか、すべての仮想通貨交換業者及び同サービス事業者のサービス運営にも甚大な影響が及ぶことが予想されます。
詳細は下記に説明しておりますが、日本仮想通貨事業者協会(JCBA)に加盟する下記の仮想通貨交換業者13社は、上記問題への対応について協議を重ね、顧客資産の保全を最優先事項として検討した結果、下記日時よりビットコイン・プロトコルの分岐による問題が収束するまで、各取引所において一時的にビットコインの受け入れ及び引出受付を停止することを決定致しました。
ご利用者の皆様には多大なご不便及びご心配をお掛けすることとなりますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。尚、本対応におきましてはビットコインの受け入れ及び引出に関連するサービスの受付のみを停止し、ビットコイン以外の仮想通貨並びに法定通貨の受け入れ及び引出受付に関しては、平常通りサービスを提供する予定です。

ビットコインの受け入れ及び引出の受付停止に係るスケジュール
受付停止:
2017年8月1日 00:00 (日本時間) ※注1
受付再開:
未定 ※注2
注1:当該分岐が上記日時よりも早まる可能性が高まった場合には、状況に応じ、各会員の判断により受付停止日時を繰り上げる場合があります。
注2:2017年8月4日 16:00 (日本時間) までにビットコインの受け入れ及び引出の再開目処に関する更新を行う予定です。

ビットコイン・プロトコルの分岐(フォーク)に関する解説:
ビットコインとは、取引データをブロックに束ねて記録し、それを承認するブロックチェーン上に記録される仮想通貨です。それぞれのブロックに直前のブロックを参照するデータが含まれるので、ブロックの連鎖が作られます。当該ブロックチェーンにおいては、運営のルールの変更などにより、ブロックチェーンが二つに分裂してしまう「フォーク」という状態が発生する場合があります。このようなフォークが生じても、殆どの場合は1ブロックだけのフォークで済み、一つのブロックに収束しますが、フォークの原因であるルール変更について賛否が拮抗した場合、半永続的にフォークが続く可能性があります(賛否両論フォーク)。
今般、ビットコインのブロックに関する運営ルールの重大な変更が提案され、本年8月1日に、ビットコインが発明された以降、史上初と言っても過言ではない「賛否両論フォーク」を迎える可能性があります。その時、フォークにフォークを重ね、3つ以上の並行するブロックチェーンが存在する可能性もあります。
仮想通貨交換業としての第一優先項目が、顧客資産の保護です。今回のフォークを、仮想通貨交換業者における技術面での対応により対処する方法をいくつか検討いたしましたが、当該フォークによる混乱の程度の予想は困難であり、重大なセキュリティーリスクが発生する可能性は否めません。
このような状況を踏まえ、本協会に加盟する仮想通貨交換業者は、様々な検討の結果、顧客資産を可能な限り保護するためには、分岐が起きる前にビットコインの受け入れと払い出しを一時的に停止する措置を取るべきであるという結論に至りました。
なお、当該フォークによって複数のブロックチェーンが並存することとなった場合、ご利用者が当該フォーク前に本協会加盟の仮想通貨交換業者に預託していたビットコインが、分岐した各ブロックチェーンに継続して記録されているならば、上記の受付再開後、各代表的なブロックチェーンにおいて継続されたビットコイン(当該フォークによって一部名称が変更されることがあり得ます)の引出のご依頼に可能な限り応じる予定です。ただし、当該フォーク後、一部のブロックチェーンに係るコインの売買を継続しない可能性があることにご留意ください。

ビットコイン取引を一時停止する事業者一覧

  • 一般社団法人日本仮想通貨事業者協会加盟仮想通貨交換業者
  • ビットバンク株式会社
  • 株式会社ビットポイントジャパン
  • QUOINE株式会社
  • 株式会社フィスコ仮想通貨取引所
  • コインチェック株式会社
  • BTCボックス株式会社
  • テックビューロ株式会社
  • GMO-Z.comコイン株式会社
  • 株式会社CAMPFIRE
  • ビットトレード株式会社
  • バイクリメンツ株式会社
  • 株式会社東京ビットコイン取引所
  • みんなのビットコイン株式会社

出典:日本仮想通貨事業者教会

追記:bitflyerも取引停止

ビットコイン取引所であるビットフライヤーからも取引停止のお知らせが届きました。
あくまでも、状況を見ながらの対応となるため、何も対応されない可能性もありますし、取引所ができる最大限の措置が取引停止ということになると考えられます。
【一時停止期間・一時停止対象サービス】
一時停止期間(日本時間)
7 月 31 日 22:00 ~ 8 月 2 日頃(予定)

一時停止対象サービス(予定)
・ビットコインお預入・ご送付
・ビットコインをつかう
・ビットコイン決済・Pay

出典:プレスリリース

追記:取引停止2017/7/23へ前倒し

ソフトフォークの分岐が7/23に予定される見込みとなり、8/1にハードフォークの分岐が起こる可能性がまだ存在していると報じています。
日本仮想通貨事業者協会

追記:取引停止当面回避の見通しが高まる

ブルームバーグによると、ビットコインの分裂による混乱は当面回避されたとのことです。

仮想通貨ビットコインのコミュニティーは、恐れられていた分裂が回避される見通しが高まったとして、新たなメカニズムを歓迎している。ビットコインの対ドル相場は過去最高値に接近した。

ブルームバーグ

価格変動から考えると、分裂の危機が大々的に報じられる前の水準まで回復していますので、大きな危機は無いのかもしれません。しかしまだどのような状態になるのかはわかりませんし、注視が必要です。

ビットコイン研究所ブログを運営する大石哲之さんによると7/23は分裂ではなく、バグ等の危険性があるということになるそうです。いずれにしても7/23は要注意です。

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