ロボットアドバイザーTHEOが新生銀行から出資を受け、新規サービス検討へ

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ロボットアドバイザーTHEOを運営するお金のデザインが新生銀行から7月14日付で第三者割当増資5億円の調達を行ったことを公表しました。2017年5月8日付で業務上の提携に関する基本合意書を締結しています。

ロボットアドバイザーとは、ETFという金融商品や投資信託などを購入する比率を、投資家本人の年齢や志向を理解する簡単なアンケートをもとに導き出し、自動でリスク許容度に合わせた金融商品購入を行うシステムです。

THEOについてはETFの購入を自動で行ってくれます。他社では、WealthNaviが似た機能を持っています。

出典:プレスリリース

ロボットアドバイザーとファンドラップの違い

これまで証券会社が投資の請負を行い包括的に投資を請け負うファンドラップというものがありました。大和証券ではCMもおこなっているため、名前を聞いたことがあるひとは多いかもしれません。人間が行う取引にはどうしても人材が必要です。ゆえにその人員を抱える人件費やオフィス代金もかかっています。

その機能をロボットが担うことにより、手数料をおさえることができる仕組みがロボットアドバイザーです。

ロボットアドバイザーによる長期投資の優位性

長期投資を行う場合、中抜きされる報酬率が、将来手元に残る金額に大きな影響を与えます。

これまでダイワファンドラップについては、投資額5000万円以下の部分には、1.512%の報酬支払が必要でした。5,000万円超1億円以下の部分には1.242%、1億円超3億円以下の部分には0.972%、3億円超5億円以下の部分には0.702%、5億円超の部分には0.432%というように、報酬率は減少していきますが、5億円の投資をできる人は上場企業経営者の中でも一部の経営者に限られていたと考えられます。

THEOは年率1.0%の手数料が必要です。投資額3000万円以上で手数料は年率0.5%に減少します。つまり3000万円も投資ができない一般人でも年間1.0%以上の手数料を払うことになります。3000万円であれば、退職金を受けた高齢者やスタートアップのバイアウト者、投資でうまくいった人、外資金融やコンサルなど出身者など可能性が出てきそうです。

仮にダイワファンドラップであれば、1億円を超えていて初めて1%程度の報酬部分がでてきますが、THEOであれば、投資最低額の10万円でも1%の報酬です。

ロボットアドバイザーTHEOによる投資結果

では10万円を預けた場合の数字を見ていきます。

内容はファイナンシャルプランナー監修のもと、万全を期していますが、誤り等がございましたら、コメント欄やツイッターにてご指摘いただければと存じます。またこの記事は投資あっせんを目的としておらず、投資の判断はご自身により行っていただければと思います。

THEOによると、世界経済の平均的な成長率は3.1%であり、THEOにおいては過去の実績によるシミュレーションとして年率4.8%の成長が実現できる目論見があるそうです。

仮に、100000円を年率3.3%で複利計算した場合と年率3.8%で複利計算した場合の違いを比較してみます。

投資元本が10万円で、手数料反映した実質の年率3.3%の場合
0年目:100000円
1年後:103300円
2年後:106709円
3年後:110230円
4年後:113868円
5年後:117626円
6年後:121507円
7年後:125517円
8年後:129659円
9年後:133938円
10年後:138358円
11年後:142923円
12年後:147640円
13年後:152512円
14年後:157545円
15年後:162744円
16年後:168114円
17年後:173662円
18年後:179393円
19年後:185313円
20年後:197746円
21年後:204271円★21年後に2倍に
22年後:211012円
23年後:217976円
24年後:225169円
25年後:223260円
26年後:240275円
27年後:248204円
28年後:256395円
29年後:264856円
30年後:273596円
31年後:282625円
32年後:291951円
33年後:301586円★33年後に3倍に
34年後:311538円
35年後:321819円
36年後:332439円
37年後:343409円
38年後:354742円
39年後:366448円
40年後:378541円

最終的に279%増加し、10万円が37.9万円になりました。

実際にはダイワファンドラップの投資シミュレーションで実質年率はもっと高くできる…ということもあるかもしれませんが、同様の投資を行い手数料のみの違いと置いています。

投資元本が10万円で、手数料反映した実質の年率3.8%の場合
0年目:100000円
1年後:103800円
2年後:107744円
3年後:111838円
4年後:116088円
5年後:120500円
6年後:125079円
7年後:129832円
8年後:134766円
9年後:139887円
10年後:145202円
11年後:150720円
12年後:156447円
13年後:162392円
14年後:168563円
15年後:174969円
16年後:181617円
17年後:188519円
18年後:195683円
19年後:203119円★19年後2倍に
20年後:210837円
21年後:218849円
22年後:227165円
23年後:235797円
24年後:244758円
25年後:254059円
26年後:263713円
27年後:273734円
28年後:284136円
29年後:294933円
30年後:306140円★30年後3倍に
31年後:317774円
32年後:329849円
33年後:342383円
34年後:355394円
35年後:368899円
36年後:382917円
37年後:397468円
38年後:412572円★38年後4倍に
39年後:428249円
40年後:444523円
最終的に345%増加し、10万円が44.5万円になりました。

実質的な年率が0.5ポイント変化するだけで、
40年後には44.5万円と37.9万円と、6.6万円もの差がついてしまいました。
投資の種銭が10万円で6.6万円の差です。

例えば種銭が100万円なら66万円の差がついていることになります。

また、元本が2倍、3倍になったタイミングで見ても、
実質年率3.3%の方では、
2倍は21年後、3倍は33年後ですが、
実質年率3.8%の方では、
2倍は2年圧縮した19年後、3倍は3年圧縮した30年後となります。
さらに38年後に4倍を達成しています。

そもそも、投資対象がETFなので、自分で分析をして、どんなETFに投資売ればよいかをきちんと選んだりリバランスできるのであれば、THEOに1%の手数料を渡す必要がなくなりますので、さらに効率が上昇します。

しかし、一般的なサラリーマンにはそのような時間が無いことが多いのではないでしょうか。その時間を投資額の1%で買うということに勿体なさを感じず、電話注文や問い合わせをしたいというニーズもないのであれば、非常に良いサービスということになります。

その他のロボットアドバイザーなどの投資関連のフィンテックサービス

ほかにもトラノコという、クレジットカードの端数をもとに投資額を決定し、自動で投資を行うおつり投資アプリや、投資の意思決定をヤフーのビッグデータをAI解析したもので行うYJamカライスなどがあります。

いずれもロボットアドバイザーという名のAIに自分の資産を預けるという点は共通しています。

THEOと新生銀行とのコラボの予想

WealthNaviでは、WealthNavi for 住信SBIネット銀行にて、マメタスというお釣り投資を始めています。THEOでも同じように、お釣り投資を始める可能性は高いのではないでしょうか?

しかし、それだけでは後発サービスとなってしまいます。

新生銀行の強みとして、Tポイントとの連携があります。積立投資を行った場合には毎月5ポイントの付与を行うことや、ログインで月3ポイントを付与をしたりしています。お釣り投資をするだけでなく、Tポイントをためることが可能になるお釣り投資などの可能性があるのではないでしょうか。

また、新生銀行は他社で有料のATM手数料が無料となることで、口座数を増やしてきました。なかなか報酬率0%は難しいかもしれませんが、証券口座を作ったり、FX取引をおこなったりというように、関連するサービス利用した月だけ報酬率を0%にしたりという思い切ったこともわずかにあり得るのではないでしょうか。

そこまでくると新しい世界が待っているかもしれません。

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